3層ボスの一つ。強化するギミックがあるので何気に押し切られ崩壊しやすい。昇進2一人くらいでは厳しいかもしれない
三国志における「剣・刀・矛」
三国志の時代(後漢末期~三国時代)、戦場で主役だった武器は、 実は「 矛」 や「 戟( げき) 」 といった長柄武器でした。 しかし、 物語『 三国志演義』 の世界では、 英雄たちの個性を示すために、 より特徴的な武器が与えられています。
剣 – 高貴と権威の象徴
三国志の物語において、「剣」は実戦の武器としてよりも、 身分や権威の象徴として描かれることが多いです。
劉備 (りゅうび) の雌雄一対の剣: 劉備が関羽、張飛と桃園の誓いを結んだ際に作らせたとされる二振りの剣です。 これは、 彼が漢王朝の血を引く高貴な生まれであり、 いずれ天下を治めるべき「 君主」 であることを象徴しています。 戦場で振り回すよりも、 劉備というキャラクターの「 徳」 や「 正統性」 を示すためのアイテムです。
曹操の倚天の剣と青釭の剣: 曹操が持っていたとされる二振りの宝剣です。
倚天の剣: 曹操自身が佩用し、その権威を示しました。 「 天に倚( よ) る」 という名前の通り、 天子の次に立つ者、 すなわち最高権力者としての曹操を象徴します。
青釭の剣: 驚異的な切れ味を誇り、鉄も泥のように斬れたとされます。 この剣は後に部下の夏侯恩( かこうおん) に与えられましたが、 長坂の戦いで趙雲( ちょううん) に奪われます。 趙雲がこの剣で大活躍するエピソードは、 彼の武勇を際立たせるための重要な小道具となっています。 【物語上の意味】 剣を持つ者は、単なる武人ではなく、君主、司令官、あるいは特別な血筋を持つ者であることを示します。
刀 (とう) – 比類なき武勇の象徴
三国志で「刀」と言えば、この一人の英雄をおいて他にいません。
関羽の青龍偃月刀: 重さ八十二斤(約49kg)とも言われる、 巨大な長柄の刀です。 偃月刀という種類の武器で、 青龍の飾りが施されています。 この現実離れした武器は、関羽の人間を超えた武勇、まさに「軍神」と呼ぶにふさわしい圧倒的な強さを象徴しています。関羽がこの刀を馬上で振り回し、 敵将を次々と薙ぎ倒していく姿は、 『 三国志演義』 の中でも最も華々しい場面の一つです。 【物語上の意味】 (青龍偃月刀のような)特別な刀を持つ者は、 一騎当千の、誰にも止められない絶対的な強さを持つ武人であることを示します。
矛 (ほこ) – 荒ぶる闘争心の象徴
三国志で「矛」を代表する英雄もまた、非常に明確です。
張飛の蛇矛 (だぼう / じゃほこ): 刃先が蛇のようにクネクネと波打った形をしている、 非常に特徴的な長矛です。 その異様な見た目は、 張飛の荒々しく、予測不能な猛々しさを完璧に表現しています。 長坂橋で張飛がたった一騎でこの蛇矛を構え、 「 我こそは張益徳なり! 」 と大喝一声し、 曹操の大軍を足止めさせた逸話はあまりにも有名です。 蛇矛は、 彼の破天荒なまでの闘争心の象徴と言えます。
呂布 (りょふ) の方天画戟 (ほうてんがげき): 厳密には「矛」と「戈(か)」が組み合わさった「 戟( げき) 」 という武器ですが、 物語上、 最強の長柄武器として矛の系統に数えられます。 「人中の呂布、馬中の赤兎」と称された三国志最強の武人・ 呂布が使うこの武器は、 比類なき武の頂点を象徴します。この武器を自在に操れるのは呂布唯一人であり、 彼が持つ絶対的な戦闘能力の証です。 【物語上の意味】 (蛇矛のような)異形の矛を持つ者は、制御不能なほどの闘争心を持つ猛将であり、その強さが戦局を一変させるほどのインパクトを持つことを示します。

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